• Circle of Ouroborus - Night Radiance pt. 3

フィンランド産へんてこりんブラックメタル、2010年DemoTape。
アメリカのCocainacopiaよりリリースされた。
Prevalent Resistance、Vordr、Verivala、
Kuunpalvelusのメンバー等が絡んでいる。


気だるく寒々しげなトレモロ・リフ、
ミドル主体でシャンシャンベコべコ進むドラム、
気だるげヘッポコクリーンVo、ギャアギャアガナリVo等が絡む。


いつもどおりの陰鬱なリフにダウナー全開ブラックメタル
やっているが、前Demo同様、
本作ではVoのガナリも適度に入っている。
そのおかげもあり、いつもより若干ブラックメタル色が強い。
路線としては『Rhythm Of The Spring』辺りに近いだろうか。
ブラックメタル的胡散臭さと、やる気なさ過ぎなVoが、
相変わらず自身の何もしたくない気持ちとリンクし、良い感じ。


そんなわけで、他作品が好みであればもちろん、
Urfaust、Nuit Noire、Myling、Dead Reptile Shrine、
FuneralMoonのような怪しげブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。

  • Blut aus Nord - What Once Was... Liber I

フランス産ダークアンビエント/インダストリアル/ブラックメタル、2010年作。
フランスのDebemur Morti ProductionsよりLPでリリースされた。
The Eye等のメンバーが絡んでいる。


不協和音を入れながら寒々しく荘厳に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、ソロ、
緩急つけてバシバシ鳴らされるドラム、
中音域でガナルVo、不気味なキーボード等が絡む。


いつもどおり、不穏な瘴気を纏ったダークなブラックメタルをやっている。
疾走度はそこまで高くないものの、同じくフランスの
Deathspell Omega 等と同じ雰囲気を持っているだろうか。
今までの路線の中では『Memoria Vetusta II』『Odinist』辺りに近い。
ジャケ同様、暗く不穏なリフ満載で格好良し。


そんなわけで、DSO含むNED作品や、DarkTribe、Nahar、
上に挙げた過去音源等が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。