• Crushing the holy trinity

フィンランドブラックメタルレーベル、Northern Heritageからのコンピ作品。
収録アーティストは、今をときめく Deathspell Omega、Clandestine Blaze
Stabat Mater、Musta Surma、Exordium、Mgla。
とりあえず通して聴いてみたが、これほど捨て曲のないコンピは珍しい。
DxOは、EPで聴かれたプログレッシブブラックをさらに推し進めた1曲。
22分という時間の中に、スローで不気味なパート、疾走パートと交互に混ざりこみ、
独特のカオス。
Voも語り口調、絶叫、呻きとさらに表現力豊かに。
うーむ、彼らはどんどん複雑さを深化させていってますな。
Stabat Materは、同じくDxOでVoをしていたり、Northern Heritageのオーナーだったり、

ポルノノイズやってたりと、色々活躍しているMikkoのDOOMプロジェクト。
ひたすらDOOMに&不気味に進む17分。
DxO譲りなのか、途中で聖歌のSEなども効果的に取り入れており、これもいい感じ。
ドラムの音もいい音だ。
あの絶望系DOOMバンドWorship(こちらもすばらしい)ともスプを出しているようだ。
Exordiumは、ノイジーなブラック。適度にDxOの影響を受けただろう展開も。
Mglaは北欧系の寒々しいリフ満載なプリミティブブラック。出身国はポーランドなのか。
フィンランド辺りのプリミティブブラック直系な音だったのでちょっと驚く。
Musta Surmaも、上記で紹介したExordiumのようなノイジーなギターに、
寒々しいリフ、邪悪な絶叫Voが絡むスタイルでいい感じ。
Clandestine Blazeは、Deliverers Of FaithとSatanic Warmasterのスプ作品を
融合させたような作風か。
音質も、Satanic Warmasterのスプを彷彿とさせるRawなつくりでかなり良い。
デプレッシブな雰囲気漂う「Destroyer of the Nations」なんか素敵ですね。
とまあ、全体的に見てもハズレなしですた。
MIKKOが絡んだ作品の出来は当然ながらいいんだが、その他のバンドもアルバムが楽しみな感じ。