• Kerker - A Dime for the Bleak Faces

ドイツ産ブラックメタル、2015年作。
ドイツのNihilistische Klangkunstよりリリースされた。
TodeskultやTrauer等のメンバーが絡んでいる。


湿気た音質で寒々しく哀愁を漂わせたトレモロ・リフ、
緩急つけてボコボコ叩かれるドラム、
ウギャウギャガナルVo、クリーンVo、
一部の曲で入る寂しげなピアノ/キーボード等が絡む。


Todeskult的な雰囲気もあるがもっとストレートなブラックメタル曲が主な展開と言える。
Darkthroneの4th的な寒々しさに、ドイツ的な哀愁を混ぜ込んだ
感じとでも言えばよかろうか。あるいは同じくドイツのOdalやその周辺といった感じか。
Todeskult+Darkthroneと言っても良い。
「Prague」1曲だけはピアノを入れたロックな展開とクリーンVoを頻繁に使った楽曲。
Lifelover的な雰囲気があり、アルバムの中では浮いているのだが、
この路線は路線で十分格好良し。Lifeloverが解散した今この路線でやってもいいかもしれない。


そんなわけで、上に挙げたような湿気た哀愁・寒々しさを感じさせる
バンドが好みであれば本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20070829