年間でよく聴いたブラック音源。

  • Behemoth - The Satanist(ポーランド)
  • Panopticon - Roads to the North(アメリカ)
  • Abigor - Leytmotif Luzifer(オーストリア
  • Sun Worship - Elder Giants(ドイツ)
  • Mayhem - Esoteric Warfare(ノルウェー
  • Anaal Nathrakh - Desideratum(イギリス)
  • Kermania - Kehre Heim(ドイツ)
  • Dark Fortress - Venereal Dawn(ドイツ)
  • Darkspace - Dark Space III I(スイス)
  • 1349 - Massive Cauldron of Chaos(ノルウェー


やはり早めに出たものが回数も多くなるのだが、その中でも
Behemothは突出していた気がする。


Mayhemの新譜も期待通り格好良かった。
音質、展開、Vo共にここ最近の路線で一番良い。
もう少し頻繁に音源出してほしいものだ。


同じくノルウェーの1349の新譜はそこまで期待していなかったのだが、
期待を裏切る格好良さだった。スラッシーなノリのよいリフが増え、
そこへFrostの暴走ドラムが被さるという、以前よりも若干
ストレートなブラックに傾いたのだが、それが功をそうしていた。
特に今年一番の格好いい1曲と言ったら「Chained」を真っ先に自分は挙げるだろう。


注目されていたPanopticonも良かった。
この手の(カスカディアン・ポスト)流行の音の第一線バンドは、
雨後の竹の子のように後続が出、似た様な音が増え、
その中で霞んでいくというのも多いのだが、
アルバムごとに適度の変化をつけ飽きさせずよい。
一方で、同じく今年に出したWolves in the Throne Roomは全編アンビエント
それも彼ららしいかどうかは微妙な路線の作品で、残念だった。
出すならブラックメタル曲入りの2枚組にでもしたほうがよかったと思う


インダストリアルな雰囲気からまた路線を変更したAbigorの新譜もサタニックでよく聴いた。


インダストリアルと言えばイギリスのAnaal Nathrakh。
やはりいつの作品も安定して楽しめる。おそらく聴かせるセンスは
ブラックメタル界で一番だろう。引き出しも広く強い。


出る出る言って出る気配がなく「また来年かな」と思っていたが
突如としてリリースされたKermaniaもアルバムトータルでよく聴いた。
Vanは以前のようにもっとブラックメタル部門のリリースをしてほしい。
(12月に一気にブラック音源を出したのは喜ばしい)


Celtic Frostにメンバーが参加してさらに重厚な雰囲気を出すようになった
Dark Fortressも良かった。


スイスのDarkspaceも出すごとにギターリフが格好良くなっている。


なんだかんだ有名どころのリリースも多く、安定感があり
アルバム通して楽しめる作品が多かったように思う。豊作豊作。