• Worhs - Le Temps des Blasphemes

フランス産プリミティブブラックメタル、2014年作。
自主制作リリースで50枚CDRとしてリリースされた。
(バンドキャンプでデジタル配信もしている)


耽美かつ寒々しく哀愁を漂わせたトレモロ・リフ、悲しげなアコギ、
緩急つけてドッタンバッタン鳴らされるRawドラム、
苦しみ恨むかのように吐き出される低音〜中音域Vo等が絡む。


バンド曰くLLN辺りなどから影響を受けているそうで、
LLN関連の音源に通じるような、フランス産的耽美さを適度に混ぜ込みながら
怪しく湿り気があるRawブラックを展開している。
ただ完璧にコピーしたフォロアーというわけでなく、
そこに儚く悲しげなトレモロやアコギを取り入れ
涙腺を刺激するような展開を取り入れているところが個性になっているだろうか。
ある人が言っていたように、初期Mutiilation+Peste NoireあるいはCelestia
といった感じでもあるか。またArkha Sva辺りにも通じる雰囲気がある。


音質は悪め(恐らく意図的に)だが、初めての音源としては
非常にインパクトのある作品となっているのではなかろうか。
来年には新譜を出す予定もあるそうなので、こちらも楽しみ。


そんなわけで、上にあげた様なバンドをはじめLLN的な雰囲気を
もつブラックメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。