• Obsidian Gate - Whom the Fire Obeys

ドイツ産シンフォニックブラックメタル、2014年作。
ドイツのKristallblut Recordsよりリリースされた。


適度に中近東的なメロディを入れながら勢いよくかき鳴らされるトレモロ・リフ、
アコギ、ソロ、緩急つけて爆走するドラム、低〜中音域ガナルVo、
仰々しいシンフォニックなキーボード等が絡む。


これより前の作品はLimbonic Art+Dimmu Borgir的な
シンフォニック、メロディックブラックメタルだったのだが、
本作より昨今のDimmu Borgir路線に接近したかのような、
シンフォニック+勢いのあるブラックメタルを展開している。
Dimmu Borgirはオーケストラも使用して重厚さを出しているが、
このバンドはキーボードのみ。とはいえ、非常に音づくりがうまく、
安っぽくない響きを出している。
似ているバンドを挙げるとすると上記したDimmu Borgir、
特に『Puritanical Euphoric Misanthropia』以降、
あるいはOld Man's Child辺りだろうか。


そんなわけで、非常に重厚・仰々しいシンフォニックブラックメタル
なので、上に挙げた様なシンフォニックブラックバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。