■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

L'Acephale – Decollate

アメリカ産アンビエント/ブラックメタル、2013年作。
アメリカのBlack HorizonsよりTapeで200本リリースされた。

チリチリした音質で掻き鳴らされる荘厳・寒々しいトレモロ・リフ、
時折顔を出すアコギ、緩急つけて叩かれるドラム、
ウギャウギャヒステリックにガナルVo、
薄ら被さるキーボード等が絡む。

5曲収録して3曲がEmperor、Darkthrone、Current 93が
カバーということで、本作はカバーメインな感じと言えばいいか。
Emperor「Ye Entrancemperium」は途中アコギが若干入っているが、
なかなかオリジナルに忠実で格好良し。
ヒステリックなVoも荘厳に歌い上げるクリーンVoもしっかり入っている。
ただ原曲よりもノイジーさは上か。
Darkthrone「As Flittermice as Satans Spy」、こちらは原曲のメロディは
忠実だが、全編アコギで演奏しているのが特徴的。
アコギと邪悪なVoが合わさって怪しさが原曲より増している。
Current 93は元を知らないのだがペイガンな雰囲気あるトレモロ、
アコギに、キーボードに爆走ドラムとガナリが絡む楽曲。
多分ではあるが、オリジナルより暴れてるのではないだろうか。
彼らオリジナルの2曲は、重苦しく不穏なDoom、Drone、アンビエントが
あわさった楽曲を展開している。儀式的な怪しさ。

そんなわけで、L'AcephaleがEmperorやDarkthroneのカバーを
するということに食指が動いた人は、本作も楽しめるのではなかろうか。
また、彼らオリジナル楽曲に関しては、『Malefeasance』に近いので、
その辺りが好みであれば楽しめるのではなかろうか。