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• S – Untitled

ポーランド産アヴァンギャルドブラックメタル、2013年作。
元はポーランドのDead Body TempleよりTapeでリリースされて
いたが、ロシアのDEATH KNELL PRODUCTIONSよりCD化。

怪しく暗くゆったりと鳴らされるアルペジオ、
ゆったり叩かれるドラム（稀にブラストもある）、
同じく怪しく被さるクラリネット、
ウギャウギャガナルVo等が絡む。

本作は全編6弦Bassによってリフが作られているおり、
怪しく重苦しい音に一役買っている。
音の編成が一般的なブラックメタルと離れているものの、
曲から醸し出されるダークで怪しい音はブラックメタルのそれ以外の何物でもない。
似た路線を挙げるならば、フランスのAluk Todolo、
ベルギーのLugubrum等になるだろうか。

そんなわけで、一風変わった作品ではあるものの、
個性を確実に感じる作品となっているため、
上に挙げたようなバンドが好みであればもちろん、
怪しげなブラックが好きな人は楽しめるのではなかろうか。