■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

The Ruins of Beverast - Blood Vaults - The Blazing Gospel of Heinrich Kramer

ドイツ産ブラックメタル、2013年作。
写真はCDとLP付のlavish版、テストプレス付き。
惜しくも解散してしまったNagelfarのメンバーが絡んでいる。
ドイツのVanよりリリースされた。

重苦しく刻まれるリフ、神秘的・浮遊感のあるトレモロ・リフ、ソロ、
スロー・ミドル主体だが時折しっかりブラスト疾走するドラム、
低〜中音でガナルVo、冷たく神秘的に被さるキーボード等が絡む。

大まかな音質・展開は基本前作を踏襲したつくりとなっているが、リフがより多様になった印象。
基本はスロー・ミドル主体でじっくり進むが、
Nagelfar譲りの疾走パートもあり、緩急がついて
大作ではあるもののアルバムをダレることなく聴きとおすことができた。
似た路線としては、浮遊感のあるリフ、じっくりミドルで重苦しく進む展開等は、
同じレーベルメイトでかつてNagelfarでもつながりのあった
Verdunkelnにも通じるだろうか。

ちなみに、当たり前っちゃあ当たり前だがテストプレスと
リリースLPは音質など大きな違いはない。
また、今まではCD版にはないレーベルでも言及しない
シークレットボーナス曲が入っていたが、今作にはそういったものはない。

そんなわけで、前作路線の大作・良質ブラックメタルとなっているため、
前作が好みであればもちろん、上記したようなバンドや、Abusus、
Urna等のじっくり重苦しく聴かせるようなブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。