• Psychomantum - ein Requiem

ドイツ産ブラックメタル、2012年作。
自主制作として100枚リリースされた。


荘厳で美しくもの悲しいピアノ、オルガン風キーボード、
時折ゆっくり鳴らされる打ち込みドラム、
同じく時折被さるノイジーなギター、アコギ、
語り、カラスの鳴き声、女性の泣き声等が絡む。


今までの作品はSummoning辺りに強い影響を受けて
ロディックでメディーバルな雰囲気あるブラックメタルだったが、
本作ではコンセプトアルバムなのか教会的荘厳さあふれる
キーボードメインの楽曲となっている。
一人ブラックにありがちなチープさはなく、なかなか美しい
音色を聴かせてくれるが、ブラックメタル色はほぼ皆無なため、
それを求める人は注意が必要。
ネオクラ+Summoning(ブラックメタル声抜いた)とでも言えばいいのか。


そんなわけで、過去作のイメージで聞くと戸惑いがあるだろうが、
ネオクラシカルやSummoningのキーボード部分等が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101228
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100617