• Lashblood - Philosophy Of Self-Flagellation: Being and Nothing

ロシア産ブラックメタル、2012年作。
DeathmoorやMisanthropic Artのメンバー等が絡んでいる。
ロシアのDaemon Worship Productionsよりリリースされた。


暗くジメめついたアルペジオ・リフ、ズンズンリフ、
寒々しいトレモロ、アコギ、緩急つけて叩かれるドラム、
ウギャウギャガナルVo、呪文を唱えるかのような怪しげなクリーンVo、
哀愁漂わせたピアノ、SAX等が絡む。


1〜3曲までは暗く寒々しく、そして適度にノリがある
ノルウェイジャン辺りに影響を受けているであろうブラックメタルを展開。
そして4〜5曲はそれまでのストレートな展開と異なり、
ジャジーなSAXやピアノを絡めてくるという異色な構成。
暗く湿ったリフとSAXが不思議なもの悲しさ・怪しさを醸し出している。
面白い編成だが、1stアルバムということもあってか、
まだあまり出番がないのは残念。
今後さらに絡めていくと面白いバンドになるのではないか。
似た雰囲気だと、Carpathian Forestの『Morbid Fascination Of Death』辺りか。


そんなわけで、まだ若干試行錯誤な雰囲気はあるものの、
上にあげたようなノルウェイジャンスタイル+ジャジーな雰囲気
と聞いて興味がわけば、本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080107