■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Thunderkraft – Totentanz

ウクライナ産シンフォニック/インダストリアル/デス・ブラックメタル、2012年作。
ロシアのSvarga Musicよりリリースされた。
Underdark、Munruthel等のメンバーが絡んでいる。

ザクザクズンズンノリ良く刻まれるリフ、
メロウなトレモロ、緩急つけて叩かれるドラム、
力強くガナル・クリーンロシア（ウクライナ？）語Vo、
シンフォニックで適度にペイガンな雰囲気漂うキーボード、
時折絡むフルート、インダストリアル打ち込みなどが絡む。

基本前作のズンズンとしたスラッシュ・ハードコア調の
刻みリフ主体に、そこへメロウなブラックメタル的トレモロ、
シンフォニックな味付け等が加えられた展開で進む。
ただ、音質が格段によくなっており、シンフォニックな味付けも
含め迫力が増した。インダストリアルな曲展開は前作でも一部で
見られたが、本作では若干その割合が増えただろうか。
ノリの良い刻みリフ、メンバー繋がりでもあるDub Buk 、
Nokturnam Mortum（2nd）的シンフォニックな味付けが気持ちよい。
スラッシーでシンフォニック、デジタルというとDub Bukの3rd、
ノルウェーのKovenant等にも通じるか。
Voも今作ではブラックメタル的ガナリやTemnozor的クリーンVoが主なので、
前作の低音Voが苦手だった人もいけるのではないか。

メロウかつノリのよいリフとシンフォニック、
さらにウニョウニョインダストリアルな味付けが
絡み、サビもキャッチーな「Totentanz」、
哀愁漂うリフ・ソロとフルートが絡む「Death Won't Separate Us」は格好良し。

そんなわけで、前作の展開が好みであればもちろん、上に挙げたような
ブラックメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。