• Sterbeklang – Cosmoderne

ドイツ産アンビエントブラックメタル、2012年作。
ドイツのARTicazよりリリースされた。
ちなみに1stプレス盤はプレスミスで曲順がおかしいので注意。
(まあPCに取り込んで順番換えれば問題ない)


ざらざらした音質で奏でられる寒々しく儚い気なトレモロ・リフ、アルペジオ
緩急つけて鳴らされるドラム、ウニョウニョ神秘的に被せられるキーボード、
ウギャウギャ悲痛にガナルVo等が絡む。


1stではBurzum路線、2ndではDarkspace路線な音を聞かせたが、
本作は2ndのそれへここ最近盛り上がりを見せている
シューゲイザーブラックな路線も取り込んだかのような作品となっている。
冷たく神秘的に被さるキーボードと、
ドイツ的湿り気を帯びながら掻き鳴らされるトレモロは相変わらず素敵。
ポストロック風味な叙情的リフも涙腺に来る。
この人は、流行を取り入れながら曲を作るのが上手いのかもしれない。
似た雰囲気のバンドを探すとすれば、LiAM、Wolves In The Throne Room辺りになるだろうか。


そんなわけで、作品ごとに路線が結構違うアーティストではあるが、
上に挙げたようなアンビエント/ポストブラックな音が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20091104