■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Seelenfrost - Nostalgia Zwischen Zukunft und Vergangenheit

ドイツ産ブラックメタル、2012年作。
バンド自主制作としてTapeでリリースされた。

哀愁と寒々しさを放ち掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、ソロ、
哀愁漂うアコギ、緩急つけて叩かれるドラム、
時折被さるヴァイオリン、ウギャウギャガナルドイツ語Vo
囁き・語り等が絡む。

ドイツ的哀愁リフをふんだんに取り入れた、
メロディックなプリミティブブラックを展開している。
元々彼らはメロウなブラックを展開していたが、
本作ではさらにメロディが洗練され、さらにヴァイオリン等を
被せることによって完成度を高くしている。
音質も自主制作+Tapeではあるものの、良過ぎず悪過ぎず、
この路線のブラックでは丁度良い塩梅。
Nostalgiaというタイトルどおり、全編涙腺にくるリフ満載で悶絶。
若干曲が唐突に終わるものもあるのだが、その辺は目を瞑る。

似た雰囲気のバンドを挙げるとすれば、
同じくドイツのOdal（特に『Wilde Kraft』）、
Darkestrah1st（元キリギスタン）、
フィンランドのSatanic Warmaster2nd辺りだろうか。

そんなわけで、今までのトレモロが好みであればもちろん、
上に挙げたようなメロウ作品が好みであれば、
本作も間違いなく楽しめるだろう。
これはぜひCD化もして欲しい。