• So Hideous, My Love... - To Clasp A Fallen Wish with Broken Fingers

アメリカ産ポストブラックメタル、2011年作MCD。
中国のPest Productionsよりリリースされた。


悲しく、儚く掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ
緩急つけてボコボコ叩かれるドラム、
ウギャウギャとガナリ喚くVo、語り、
美しく、悲しく響き渡るヴァイオリン・コントラバス等が絡む。


涙腺直撃する美しくも悲しい展開で突き進む、
シューゲイザー要素を取り込んだ鬱系ブラックを展開。
ときに優しげに、そして時に悲しく響き渡るトレモロと、
そこへ被さるヴァイオリン、ヒステリックなガナリ、
感情を爆発させたかのようにブラストされるドラムのバランス良し。
「Prelude in G Minor」を取り入れたり、クラシック要素、
シューゲイザー要素、鬱系要素と、この手の音があれば悶絶間違い無しだろう。
夢中夢、MONOが鬱系ブラックをやったらこんな音を出しそうな気もする。
MCDということで、収録時間が短いのが難点だが、
60分ぐらいのアルバムで早く聴きたいと思わせるバンドだった。


そんなわけで、美しく悲しい雰囲気を出す放つポストブラックバンド
と聴き興味がわくのであれば、本作も文句無しに楽しめるのではなかろうか。
個人的には鬱系路線の音で今年一番のヒットかもしれない。