• Ebonylake - In Swathes of Brooding Light

イギリス産プログレッシブブラックメタル、2011年作。
フランスのLes Acteurs De L'Ombreよりリリースされた。


ジャリジャリノイジーな音質で様々なリフを掻き鳴らすギター、
同じくドッタンバッタン変化多く叩かれるドラム、
ミステリアスで不穏なピアノ/キーボード、
ウギャウギャガナル、不気味なクリーンVo、
女性クリーンVo・語り等が絡む。


最近のDeathspellOmegaにシンフォニックな
要素を加えたかのような、プログレッシブなブラックを展開。
前作では音質が良かったため、ブラックメタルらしさはあまりなかったが、
本作ではリフがブラックメタルらしいノイジーな音質、
不穏なアルペジオ等を多用するようになったため、
ブラックメタル的雰囲気がより増しているように感じる。
また、女性Voの割合も少なくなった。
これはDeathspellOmega+レーベル繋がりのPensees Nocturnes、
あるいは同じイギリス産のAkercockeとでも言えば良かろうか。
ピアノやチェロ等のクラシック楽器(シンセ?)等を取り入れているが、
優雅というよりも、こちらの不安感を増すような使い方をしており、これも良い効果を生んでいる。
ドラムも後期DeathspellOmegaばりに暴走しながらぶっ叩いており、格好良し。


そんなわけで、上に挙げたようなプログレッシブで不穏な雰囲気を持つ
ブラックメタルバンドが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。