• Shores of Ladon - Rehearsals 2011

ドイツ産プリミティブブラックメタル、2011年作。
過去にリリースされていたDemoTapeを全て詰めこみ、
ドイツのSol Recordsより66枚CDRでリリースされた。
BalnasarやGrailなどのメンバーが絡んでいる。


寒々しく薄ら哀愁を絡めて掻き鳴らされるトレモロ
緩急つけてボコボコ叩かれるドラム、
中音域でウギャウギャガナルドイツ語Vo等が絡む。


ドイツ的哀愁を加えながらも、基本はDarkthroneの
『Transilvanian Hunger』からの影響が色濃い
プリミティブブラックメタルを展開している。
同じメンバーが絡んでいるということで関連のGrailに
通じる部分があるが、あちらはDarkthroneの2nd、3rd等から
影響を受けた作風だが、こちらは4thにより近い作風と言える。
同じくドイツだとSeelenfrost、Wintermoon(3rd)、初期Odal等に通じるだろう。
他国だと、カナダのGodless North、アメリカのJudas Iscariotか。
ミドル部分では寂しげで哀愁漂うトレモロを掻き鳴らし、
ドイツ産らしさをしっかり主張しており、素敵。


そんなわけで、Darkthroneからの影響とドイツ産らしい哀愁さが
混ざったプリミティブブラックを展開しているため、
上に挙げたような寒々しい作風のバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。