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- Cold Body Radiation - Deer Twillight
オランダ産シューゲイザー/ブラックメタル、2011年作。
イタリアのDusktoneよりリリースされた。
空間的な音使いで寒々しく、儚く、優しげに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
アルペジオ、スロー・ミドル主体で叩かれるドラム、
遠くの方で聴こえるガナリVo、気だるげなクリーンVo、
冷たく寂しげなキーボード等が絡む。
前作同様、シューゲイザー要素が色濃い展開。
前作はガナリVoやブラスト疾走等で
辛うじてブラックメタルらしい雰囲気も感じられたが、
本作は曲がより空間的・スローミドル中心になり、Voの割合も少なく、
あったとしてもクリーンVoである事が多いので、
「シューゲイザー/ブラック」というよりも「シューゲイザー」と
言ってしまったほうがいいかもしれない。
とはいえ、Slowdive辺りを彷彿とさせる柔らかく儚げな
トレモロ・音使い等は純粋に素敵。
他のブラックメタル関連のバンドで例えるなら、
Alcest1st、Les Discrets、Old Silver Key等が近いだろうか。
そんなわけで、前作のようなシューゲイザーテイスト濃い音源が
好みであったり、上に挙げたようなシューゲイザー路線の強い
ブラックメタル関係バンドが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。