• Archgoat - Heavenly Vulva (Christ's Last Rites)

フィンランド産デス/ブラックメタル、2011年MCD。
フランスのDebemur Morti Productionsよりリリースされた。


攻撃的・邪悪に勢いよく掻き鳴らされるズンズンリフ、
ドロドロ重苦しく響くゆったりリフ、
緩急つけてボコボコ叩かれるドラム、
獣のように唸る低音デスVo、
うっすら味付けのキーボード等が絡む。


今までの作品同様、ドゥーミィー展開を若干混ぜながら
勢いよく、汚らしく、全てをなぎ倒すかのような
攻撃的・背徳的なWarBlackを展開している。
音質もボコボコモッコモコオールドスクールな雰囲気ムンムン。
音質含め、同じレーベルから出されている
『The Light-Devouring Darkness』の流れを汲んでいると言っていいだろう。
「Penetrator of the Second Temple」なんかは同じくフィンランドの、
Beherit「The Gate Of Nanna」的リフが飛び出し興味深い。
他に似た音・雰囲気のバンドを挙げるとすれば、上で出したBeherit、
アメリカのBlack Witchery、カナダのBlasphemy、スペインのProclamation、
スウェーデンの初期Bathory、ブラジルの初期Sepultura等だろうか。


そんなわけで、今までの作品が好みであればもちろん、
上に挙げたような荒々しく暑苦しいWarBlack/デスメタルスタイルの
バンド曲が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100612
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20061108