• Sun Devoured Earth - Day After Day, Year After Year, When Will It End


ラトビア産鬱系ブラックメタル/シューゲイザー/アンビエント、2011年作。
過去音源をアメリカのHandmade Birds RecordsがCDR4枚組Boxにしてリリースしたもの。


空間的で優しく、儚く掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アコギ、
稀に疾走するが、基本スロー・ミドルで鳴らされる打込みドラム、
薄ら被さるキーボード・ピアノ、泣き喚きガナリ、
憂い気な語り・クリーンVo等が絡む。


曲、時期によって路線が異なっているようで、
クリーンVoで進むもろシューゲイザーな楽曲有、
泣き喚きガナリ、ブラストで進むシューゲイザーブラック有な作品となっている。
ブラックメタルといっても、泣きガナリ以外は
音質含め完全にシューゲイザーなそれなので、
ブラックメタル2:シューゲイザー8ぐらいの割合な音と言えようか。
ブラックメタル色はかなり希薄ではあるが、
靄のようにまとわりつきながら、悲しく儚げ、そして時に優しげな
トレモロ・アコギは非常に涙腺に来る。
Slowdiveからの影響も強く感じさせるだろうか。


そんなわけで、ブラックメタル色ある鬱系シューゲイザー
期待すると若干肩透かしかもしれないが、
SlowdiveやAlcest1st、Les Discrets、Morose、
Dead Can Dance辺りのシューゲイザー作品が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。