■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Glorior Belli/Creeping - Rites of Spiritual Death

フランス産ブラックメタルとニュージーランド産Doom/
スラッジ/ブラックによるSplit2011年LP。
キプロスのNecroterrorよりリリースされた。
前者には11 as in Adversaries、Wolfe、FrostmoonEclipse等のメンバーが絡んでいる。

Glorior Belli

寒々しく儚げ、荘厳に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
ロック的雰囲気でズンズン刻まれるリフ・ソロ、
緩急つけて叩かれるドラム、
ウギャウギャ中音域でガナルVo等が絡む。

基本前作の流れを汲んでいる、
ブルース・ロック的なBassやリフとソロ、
DeathspellOmegaを彷彿とさせる邪悪かつ荘厳、
寒々しいトレモロ疾走展開を混ぜながら進むブラックメタルを展開。
こちらの方がブラックメタル色は強いものの、
Nachtmystiumに通じる進化の仕方をしていると思う。
ロックな泥臭い展開とフランス産的寒々しさが意外とマッチして、
格好良く個性的。これは今月リリースされる新譜も楽しみだ。

Creeping

ズッシリ重く響くリフ、暗く不穏なリフ、
スロー・ミドル主体で叩かれるドラム、
低めに呪いを込めるようにガナルVo等が絡む。

今までの路線同様、Doom/スラッジ的重さと、
ブラックメタル的暗さが合わさった楽曲を展開。
不穏な展開等はSplit相手のGlorior Belliに近い雰囲気もある。
スラッジやハードコア的雰囲気もあるので、
この辺はCeleste等にも通じるかもしれない。
疾走感はないものの、不穏で重苦しく背徳的で格好良し。

そんなわけで、どちらも過去作品が好みであればもちろん、
上に挙げたようなバンドの暗いパートや寒々しいパートが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。