■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Wintermoon – Dogma

ドイツ産ブラックメタル、2011年作。
ドイツ/オーストリアのSeelenkrieg Recordsより300枚リリースされた。
Necroccult等のメンバーが絡んでいる。

寒々しく暗く陰鬱に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
緩急つけて進むボコボコドラム、
低めの声でゆっくりと吐き出されるガナルVo等が絡む。

延期を繰り返しながらようやくリリースされた本作。
今までの作品はDarkthrone3部作に影響を強く受けたかのような
ノルウェイジャンすたいるプリミティブブラックメタルをやっていたが、
本作では暗く陰鬱、そして寒々しいトレモロとミドル展開を主体とした、
ドイツやスウェーデン的湿り気・陰鬱感が漂うブラックメタルをやっている。
Voは呪詛的な声なので鬱々とした雰囲気はあまりないものの、
音の暗さは初期Shining、Bethlehem辺りにも通じるだろうか。
他には時折フィンランドの（最近の）Clandestine Blazeぽくも。
また、ミドル部分はBurzumからの影響があるだろう。
音圧も上がり良好、この路線変更は基本的に歓迎したい。
曲もほとんどの曲が10分程度と大作化したものの、
暗く陰鬱な（かといって自傷系ではない）トレモロリフが印象的で、
飽きずに聴きとおす事ができた。

そんなわけで、過去音源の音を期待して買うと
若干驚きを感じるかもしれないが、上に挙げたバンドや、
Exordium、Heresi、後期Krieg、NIL辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。