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ヘリテイジ

スウェーデン産プログレッシブデスメタル/ロック、2011年作。
デスメタルと書いたが、本作ではデスメタル的低音Voは無く、
クリーンVoのみが使用されている。
最近の作風ではデスメタルVoは余計なのではないか、
と思っていた自分としては今回の方向性はとてもいい。
一方、時折過去作品同様デスメタル的分厚いリフも顔を見せ、
「らしさ」が一切なくなったわけでもない（多くはない）。

同じクリーンVoオンリーで作られた作品として『Damnation』があるが、
より曲がヴァラエティ豊かになったように思う。
ジャケのダサさ加減もそうだが、70年代〜80年代のプログレロックを
彷彿とさせ、懐かしさも（これはアコギとメロトロンの響きもあるからか）。
キーボード担当者が本作の収録をもって脱退するようで、
この温かみ・懐かしさのあるキーボードパートは今後どうなるか。