■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Goatmoon – Varjot

フィンランド産ブラックメタル、2011年作。
フィンランドのWerewolf Recordsよりリリースされた。

ペイガンな雰囲気を出して鳴らされるメロウなリフ、アコギ、ソロ、
寒々しく掻き鳴らされるトレモロ・リフ、ノリノリリフ
緩急つけてベコベコ叩かれるドラム、
ウギャウギャガナルVo、勇壮なクリーンVo、
ピアノ・笛風キーボード等が絡む。

2nd路線と言えるメロウで勇壮なリフと
寒々しくノリの良いフィンランドブラックメタル的リフが
同居した、メロディックなブラックメタルを展開している。
クリーンギターやアコギ、笛等のキーボードの割合が増え、
ペイガンな雰囲気が今まで以上に強くなっているだろうか。
クリーンギター部分や、キーボード部分はなかなか臭い。
1stのようなドRawな演奏、音質のプリミティブブラックメタルも
格好良かったが、メロウなペイガンブラック路線も格好良い。
ただ、過去の作品と比べると臭くなりすぎている感もあるので、
前作が好みでなかった方や、ヴァイキング・ペイガン系が
苦手だと、若干きついかもしれない。
とはいえ、どの曲でもフィンランド産的寒々しいリフも
聴かれるため、臭い+寒々しいと聞いて興味が沸けば問題なく楽しめる良質な一枚。

似た路線を挙げるとすれば、ドイツのOdalやHeimdalls Wacht、
同じくフィンランドだとStormheit等に近いだろうか。

そんなわけで、1stだけが好みである方には賛否あるかもしれないが、
上に挙げたようなペイガンな雰囲気漂うメロディックなブラックメタルや、
前アルバムが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。