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- Wheels Within Wheels/Panopticon – Split2
両者アメリカ産アンビエント/ポストブラックメタル、2011年作。
アメリカのPagan Flamesよりリリースされた。
- Wheels Within Wheels
ジリジリジャリジャリした音質でゆったりと神秘的に掻き鳴らされるトレモロ、
儚く掻き鳴らされるトレモロ、重苦しく響くドラム、
遠くで微かに響くVo等が絡む。
今までの作品同様、ノイジーでアンビエントな雰囲気漂うリフに、
時折儚げなトレモロを混ぜ込んだ、アンビエントブラック路線に近い曲展開。
例えるならばVelvetCacoonにシューゲイザー路線を取りこんだような、
靄がかった作品と言える。
同じくアメリカ、そして同じレーベルにも所属している
Njiqahddaにも近い作風とも言えるか。
- Panopticon
空間的で優しげ、儚げに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、寒々しいトレモロ、ソロ、
アルペジオ、アコギ、緩急つけて鳴らされるドラム、
中音域でウギャウギャガナルVo、空間的ギターに溶け込むように
歌い上げる気だるげなクリーンVo、キーボード等が絡む。
前Split辺りからシューゲイザー色が強くなった作風であったが、
本作でもそれをより突き進め、シューゲイザーな空間的で儚いリフ、
ブラックメタル的ガナリ・寒々しさ、そしてハードコア的勢いを感じさせる音を展開。
同じくアメリカのWolves In The Throne Roomにシューゲイザー色、
近年のAlcest色を強めた感じとでも言えばよかろうか。
クリーンVoの出番も多くなったが、儚げな楽曲にこれまった合っており、涙腺に。
難を言うとすれば、音量が若干小さいことだろうか。
まあ、これは編集で上げればいいのだけれど。
そんなわけで、両者とも過去音源が好みであればもちろん、
上に挙げたような、アンビエント、シューゲイザーブラックメタルが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。
関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20110525
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101012
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101005
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100427