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- Satanic Corpse - Ashen Light of Darkness
アメリカ産プリミティブブラックメタル、2011年作。
タイのHellhouse 666 Productionsより100本リリースされた。
Belita Adair嬢痴女が一人で頑張っている。
ジャリジャリジリジリした音質でスラッシー・オールドスクールな
ノリノリ・ドロドロさで刻まれるリフ、トレモロ、
緩急つけてペコペコ打込まれるドラム、
魔女が呪文を唱えるかのような不気味さのクリーン語り、
ウギャウギャガナルVo、美しいピアノ・不気味な
オルガン風キーボード等が絡む。
ジャケからも彷彿とさせるように、
アンダーグラウンド臭プンプン、そしてオールドスクールな
スタイルといえるプリミティブブラックメタルを展開。
邪悪ウギャウギャガナリはもちろん素敵だが、
このバンドの特徴としては、不気味な響きをもって発せられる
語りが割りと前面に出ていることだろうか。
歌詞はあまり聴き取れないものの、ゆっくりと、暗く吐き出される
語りは、まるで呪詛のようで素敵。
ジリジリドロドロとした不気味な空気は、同じくアメリカ産である
Demoncyの初期作品等を彷彿とさせられた。
そんなわけで、過去音源が好みであればもちろん、
上に挙げたようなブラックメタルバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。