■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Monarque - La Mort

カナダ産プリミティブブラックメタル、2011年Demo。
自身のLes Productions Heretiquesより100本Tapeリリースされた。
Sui Caedere、Pestroyer、Blackwind等のメンバーが絡んでいる。

寒々しく哀愁を漂わせたトレモロリフ、アルペジオ、
緩急をつけてバコバコ叩かれるドラム、
ウギャウギャとガナルVo、フランス語語りSE、
暗く重苦しいDroneインスト（「Ruines」）等が絡む。

このバンドは鬱々とした雰囲気の曲であったり、
フィンランド的寒々しさとノリのあるブラックメタルだったりと
割と幅のある作風なのだが、本作では、
ドイツ産的寒々しさ、湿り気とノルウェー産辺りの寒々しさ、
怪しさが混じったブラックメタルとなっている。
基本どの曲も疾走感あるドラムと、寒々しいトレモロが絡み、相変わらずの格好良さ。
音質もDemoではあるものの、ノイジー過ぎず、
かといって加工され過ぎてもいないRawさで良い塩梅。
「L'appel de la nuit」は、同じくカナダのバンドであったShade辺りをも
彷彿とさせる寒々しさで素敵（褒め過ぎかもしれないが）。
「Comme les vers」のみ割と篭った音源となっており、劣悪ではある。

似た路線を探すとするなら、上にも挙げたようなShade、Odal、
Sargeist辺りのメロウなプリミティブブラックになるだろうか。
過去作品の中では特に『Blasphemes et Cultes Morbides』等に近いか。

そんなわけで、今までの作品が好みであればもちろん、
上に挙げたようなメロウなプリミティブブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。