• Bonjour Tristesse - Par un sourire

ドイツ産鬱系ブラックメタル、2011年作。
Agrypnie、Heretoir、Thranenkindのメンバーが絡んでいる。
メキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリースされた。


悲しく儚く掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、アコギ、
スロー・ミドルで打込まれるドラム、
悲痛な泣き喚きVo、語りSE、ピアノ(SE?)等が絡む。


Self Mutilation Servicesリリースと言えばもうおわかりのとおり、
非常に儚く悲しげな鬱系ブラックメタルバンドが
大量に所属しているレーベルだが、本作も例に漏れず、
全編悲壮感に満ち溢れた鬱系ブラックメタルを展開している。
Nathanael氏は現在ではあのAgrypnieメンバーとしても
活動しているのとのことだが、適度にひねたプログレ臭さえ
感じられるAgrypnieとは異なり、割とストレートに悲しみの感情をぶちまけている。
Agrypnieとは音楽性がまったく異なるが、さすがにメンバーになっている
ということもあり、良質な鬱系ブラックメタル
同じ似た雰囲気を持つようなブラックメタルバンドを探すとすると、
同じくドイツ、そしてメンバーが絡んでいるThranenkind、ブラジルのThy Light、
オーストラリアのAbyssic Hate1st、レーベル繋がりのManagarm、Happy Days辺りだろうか。


そんなわけで、Self Mutilation Servicesリリース作品が好みであればもちろん、
上に挙げたような鬱系ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20110301
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100517
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20091121
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090828