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- Horns - Im Schein truben Kerzenlichts
チリ産プリミティブブラックメタル、2011年作。
スウェーデンのLamech Recordsよりリリースされた。
Hetroertzenのメンバー等が絡んでいる。
チリチリジリジリした音質で掻き鳴らされる薄ら荘厳・寒々しいトレモロ、
オールドスクールな邪悪トレモロ・刻みリフ、
ミニマルに疾走するドラム、遠くで響き渡る中音域邪悪ガナリ、
呪文を唱えるかのような怪しげクリーンVo、
儀式のようなキーボード等が絡む。
前作同様、初期・中期Katharsisをも彷彿とさせるような邪悪作品
寒々しさとオールドスクールさ、そして怪しさが良い塩梅に混ぜ込まれている。
収録時期がバラバラの音源を寄せ集めている作品ということで
(2000〜2008年に録音しているようだ)、
音質や音量等にバラつきがあるのが難点だが、どれもRawで怪しい空気が満ち溢れている。
ドラムがモタつこうが気にせずミニマルに疾走している所等は、南米産らしいと思わせるか。
Hetroertzen+Katharsisといった音で、ブラックメタルに邪悪さ・怪しさを求める
向きはニヤリとさせられるのではないだろうか。
そんなわけで、上に挙げたようなバンドや、アメリカの(初期・中期)Demoncy、
南米Kythrone辺りのオールドスクールでRawなブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。