■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Kroda – Schwarzpfad

ウクライナ産ペイガンブラックメタル、2011年作。
ドイツのPurity Through Fireよりリリースされた。

寒々しく哀愁を漂わせたトレモロ・リフ、アコギ、
薄らペイガン・勇壮なリフ、緩急つけてポコポコ叩かれるドラム、
適度に哀愁を帯びたウクライナ語Vo、クリーンVo、
物悲しげな笛、キーボード等が絡む。

メンバーの一人が抜けてしまったようだが、
基本前作の路線を踏襲したかのような、
メロディックでペイガンな雰囲気漂うブラックメタルを展開。
前作同様、本作でも笛や臭いメロディーは初期と比べ
抑えられ、哀愁・寒々しいトレモロを主体として進む。
今までの作品では、一番哀愁度が高いかもしれない。
この哀愁漂う、寒々しいトレモロ・アコギが非常にツボで、
そこへ時折被さる悲しげな笛がさらに悶絶・涙腺直撃。
若干ジャーマンブラックメタルに通じる雰囲気もあるだろうか。
似た路線だと、お隣ロシアのTemnozor、Oprich、Velimor、
ドイツのWaldgefluster、ウクライナのSlavland、
最近のNokturnal Mortum等に近いだろうか。

そんなわけで、初期のような勇壮な笛・展開は減退しているものの、
前アルバムや、上に挙げたようなアコギ要素のある哀愁漂う/メロディックな
ブラックメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。