■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Peste Noire - L'Ordure A L'etat Pur

フランス産ブラックメタル、2011年作。
フランスのLa Mesnie Herlequinよりリリースされた。
元Alcest等のメンバーが絡んでいる。

不穏、儚く、哀愁を漂わし、さらに怪しげな雰囲気も刻むトレモロ・リフ、
アコギ、トロンボーン、アコーディオン、ヴァイオリン、よく動くBass、
緩急つけて叩かれるドラム、嘆くような投げやりのような
怪しげにガナルフランス語Vo、女性クリーンVo、
テクノ打込み、鳥や剣のSE等が絡む。

ジャケからは混沌としたパンクな雰囲気を彷彿とさせるが、
音の方も今までよりも多様な音を聴かせる。
（Ska）パンク・ロック風な展開あり、テクノな打込みを混ぜて
Diapsiquir的に進むインダストリアルブラックあり
（Cochon Carotte Et Les Soeurs Crotte）、
アコーディオンやトロンボーンを混ぜた怪しくジャジーな曲あり、
不穏でブラックメタル的展開等と、以前と比べかなり音楽性に幅が出た印象。
これはメンバーが様々な音楽を吸収・興味を持っているからか。
とはいえ、過去路線で聴こえたようなフランス的耽美で美しいリフ、
アコギ、悲痛なガナリ等、抑えるところはしっかり抑えられており、悶絶。
打込みも違和感無く挿入されており、さすがのセンス。
特に悲しげアコギ、耽美なリフとガナリ、ヴァイオリン、女性のクリーンVo、
打込み等がバランスよく絡んだ20分にも及ぶ大作「J'avais Reve Du Nord」は素晴らしい。

そんなわけで、1st路線のイメージで聴くと戸惑いがあるかもしれないが、
3rdのロックな雰囲気で進む楽曲や、最近のDiapsiquir、関連の
Valfunde等が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。