■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Shining - VII - Fodd forlorare

スウェーデン産鬱系ブラックメタル/ロック、2011年作。
Spinefarm Recordsよりリリースされた、
Den Saakaldte等のメンバーが絡んでいる。

重苦しく切なく、陰鬱なトレモロ・リフ、刻みリフ、アコギ、
泣きのギターソロ、ミドル主体で叩かれるドラム（ブラストもある）、
苦悶するかのようなガナリVo、暗いトーンで歌い上げるクリーンVo、
ミステリアスで寂しげなピアノ・メロトロン・キーボード、ヴィオラ、チェロ等が絡む。

陰鬱に、そしてロックな要素も交えて進む展開は
基本前作の延長線上ともいえるが、
本作ではさらにクリーンVoの割合、ギターソロの割合も増え、
より陰鬱なロック作品となっている。
したがって、彼等にブラックメタルのみの暗さや邪悪さを
求めると間違いなく肩透かしとなるであろうが、
クリーンVoのKvarforthもとても味があり、個人的にはかなり好みだ。
アコギやメロトロン・キーボード等と絡む展開は、同じくスウェーデンのOpethにも通じるだろう。
ブラックメタルが好きな層よりも、暗いプログレッシヴロック、
ゴシックロック/メタル等が好みの層に受けが良さそうだ。
とはいえ、2ビート・ブラスト疾走、陰鬱なリフ、ガナリで進む
「Tiden laker inga sar」は、やはり鬱ブラックメタルとしてのShiningを楽しめる。

そんなわけで、前作が好みであればもちろん、11 as in Adversaries、
Katatonia、Opeth（彼等のような低音デス声は無いが）辺りの暗い雰囲気、
アダルトな雰囲気漂う音楽が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。