■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Endstille - Infektion 1813

ドイツ産ブラックメタル、2011年作。
フランスのSeason of Mistよりリリースされた。
Graupel、元Nagelfar等のメンバーが絡んでいる。

寒々しく、適度に哀愁を漂わせながら鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、
ズンズン刻まれるオールドスクールリフ、
ドカカカと緩急つけて叩かれるドラム、
中音域でウギャウギャガナルVo、暗いクリーン語り・Vo等が絡む。

前SplitからGraupelのZingultusが新Voとして加入したわけだが、
そこで聴かれた音源は、デスメタル色の強い音源であった。
したがって本作では「デスメタル色が強い路線へと変更されたか」
という思いもあったのだが、聴いてみるといつもどおりの安心・寒々しいトレモロ、
疾走展開が聴かれるブラックメタルであった。
また、彼等にしては珍しい10分越えの大作「Endstille (Volkerschlachter)」は、
ドイツ産らしい湿り気を帯びたアルペジオ等も絡めて進む
展開で、勢い重視以外の作品として素敵。

ZingultusのVoも、前任のような喉が心配になるほどのヒステリックな声は
出していないものの、Graupelでも聴かれたような伸びやかで邪悪な
中音域を出しており、違和感無く溶け込んでいる。
Voが同じ事もあってか、時折Graupelの2ndあたりを彷彿とさせることも。

そんなわけで、今までのアルバムが好みであればもちろん、
Graupel2ndやTauthr、Haradwaith等関係バンド、
カナダのFrozen Shadows辺りのファストブラックメタルが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。