■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Circle of Ouroborus/Drowning the Light – Moonflares

フィンランド産ヘンテコリンブラック/ロックと
オーストラリア産プリミティブブラックメタルによるSplit、2011年作。
CD盤はオーストラリアのDark Adversaryよりリリースされた。

Circle of Ouroborus

浮遊感ある柔らかくどこか物悲しげに鳴らされるトレモロ・リフ、
ミドル主体でボコボコ叩かれるドラム、
気だるげに歌い上げるクリーンVo、ウギャウギャガナルVo等が絡む。

音はここ最近の、サイケデリックでどこかシューゲイザーにも通じる、
不思議な浮遊感を持ったリフが印象的な音を出している。
ただ、本作ではガナリVoも半分ぐらい取り入れており、
ここ最近の作品の中で一番ブラックメタル度が高いのではなかろうか。
ブラックメタルな雰囲気（声）+最近の気だるい雰囲気路線とでも言えばいいか。

Drowning the Light

チリチリジャリジャリした音質で掻き鳴らされる陰鬱・物悲しい・寒々しいトレモロリフ、
アルペジオ、緩急つけてボコボコ叩かれるRawなドラム、
暗く呪詛のように呟くVo、ウギャウギャガナルVo、
薄ら被さる冷たいキーボード・ピアノ等が絡む。

いつもどおり、チリチリジャリジャリRawな音質と、メロウなトレモロで
進むブラックメタルを展開している。
『A Pact with Madness』『Catacombs of Blood』辺りに近いだろうか。
疾走部分は影響を受けているであろうSatanicWarmasterやSargeist的な寒々しいトレモロ、
ミドル部分は儚く物悲しげなトレモロ等を使用し、いつもどおり素敵。
新鮮味は無いものの、彼の音源が好みであれば、安心の出来だろう。

そんなわけで、両者とも過去の音源が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。