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- Woods Of Desolation - Torn Beyond Reason
オーストラリア産鬱系ブラックメタル、2011年作。
ドイツのNorthern Silence Productionsよりリリースされた。
AustereやGrey Waters等のメンバーが絡んでいる。
寒々しく、儚く哀愁を漂わせたトレモロ・リフ、アルペジオ、
アコギ、ミドル主体でボコボコ叩かれるドラム(疾走もある)、
遠くの方で響き渡るガナリVo、クリーンVo、
薄ら被さるキーボード等が絡む。
AustereやGrey Watersといった儚げバンドをやっていた
メンバーが在籍していることもあり、本作も儚さ・寒々しさ満点の
鬱系/アトモスフェリックなブラックメタルを展開している。
音に厚みが出たことで、Grey Watersな雰囲気が若干強くなっただろうか。
またミドルで進む展開では、時折最近のDrudkh辺りを彷彿とさせる雰囲気も。
自傷系の鬱というよりも、別れ・孤独等からくる精神的葛藤を表している感じが強いといえるか。
メロウで悲しげなリフはとても良い塩梅。
最近のシューゲイザー系ブラックが好みであっても、このメロウなトレモロは
琴線に触れるのではないか。
そんなわけで、今までの作品が好みであればもちろん、
上に挙げたようなバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。
関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20091128
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090326
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080719
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