■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Sargeist/Drowning the Light - Crimson Wine / As the Blood Flows On

フィンランド産、オーストラリア産プリミティブブラックメタルによるSplit、2011年作。
アメリカのMoribund Recordsより500枚リリースされた。
（Sargeistは2007年の曲、DtLは2008年の曲）

Sargeist

ズンズンと鳴らされる邪悪でオールドスクールなリフ、アルペジオ、
寒々しいトレモロ、ズシャズシャ緩急つけて叩かれるドラム、
ウギャウギャヒステリックにガナルVo等が絡む。

2007年の録音ということもあり、最新アルバムのような寒々しいリフは
控えめで、2nd辺りで聴けたような、オールドスクールリフ主体で
進むブラックメタルをやっている。
時折被さる寒々しいトレモロと、ズンズン響くリフがなんともフィンランドらしい。
最近のHornaなんかをも彷彿とさせるか。（まあ、メンバーが被っているが）

Drowning the Light

ザラついた音質で掻き鳴らされる寒々しく、哀愁漂ったトレモロ・リフ、
チャカチャカシャンシャンミドル中心で叩かれるドラム（疾走もある）、
遠くのほうでウギャウギャガナルVo、薄ら被さるキーボード等が絡む。

ここ最近の彼等の作風同様、薄らと物悲しく、そして寒々しく進む
プリミティブブラックメタルを展開している。
フィンランドのSatanicWarmasterやSargeist辺りに、
若干の鬱要素を加えた感じとでも言えばよかろうか。

そんなわけで、1曲ずつという物足りなさがあるものの、
どちらもRawでフィンランド的空気が強いので、
上に挙げたようなバンドや、過去作品（Sargeistで言えば、
本作と収録時期の近い作品、DtLも2008年辺りの作品）が
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。