• Nahual - Live Holocaust

ペルー産プリミティブブラックメタル、2010年CDR。
ペルーのPentagram Recより100枚リリースされた。
タイトルのとおり、2008年のペルーでのライブを収録したもの。


南米のライブということで、音質は絶望的だと思っていたのだが、
なかなかプリブラとして聴けるレベル。
オリジナルよりも生々しく、格好良くなった気もする。
Darkthroneの3部辺りに近いだろうか。
曲中には喧しい歓声等もなく、良かった。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101114
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100708
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20050919


  • Pestilential Shadows – Depths

オーストラリア産ブラックメタル、2011年作。
オーストラリアのAdverse Order MusicとSeance Recordsよりリリースされた。
Baal Gadrial、Drowning the Light、Austere、
Nazxul等のメンバーが絡んでいる。


邪悪で寒々しく、時に悲しく陰鬱に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
アルペジオ、緩急つけてベチベチ叩かれるドラム、
ウギャウギャガナル・呪詛・語りVo、薄ら被さるキーボード、
聖歌SE等が絡む。


初期はDarkthrone3部辺りを彷彿とさせるスッカスカな
プリミティブブラックメタルをやっていたが、
本作では『Cursed』以降の音圧もあり、寒々しく、そして邪悪、
さらに適度に悲しさを伴ったブラックメタルを展開している。
若干今までの作品より、悲しげなリフが多めだろうか。
特に鬱ブラックメタルにも通じる悲しげなリフ満載の
「Tribulations Of Man」「Poisoner」等は悶絶。


哀愁漂う雰囲気は、同じくオーストラリアのWoods of Desolation
辺りに通じる。Woods of Desolationの哀愁+
同じくオーストラリアのRuins的邪悪さとでも言えばよかろうか。


そんなわけで、上に挙げたようなバンドや『Cursed』以降の作品、
繋がりのあるDrowning the Light辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100506
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20091231
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20091128
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090326
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090308
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080719
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080110
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20071125
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20070402