• Ascension – Consolamentum

ドイツ産ブラックメタル
ドイツのW.T.C. ProductionsよりLPが先行で500枚リリースされたが、
本作は2011年に、同じくW.T.C. ProductionsよりリリースされたCD盤。
LP盤で音は書いたが、CDということで音質がよりクリアになった気がする。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20110123 LP盤
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101108


  • Dornenreich – Flammentriebe

オーストリアブラックメタル、2011年作。
ドイツのProphecy Productionsよりリリースされた。
写真は過去の未発表音源DemoEP及び旗が付いた1000箱版。


寒々しく神秘的に掻き鳴らされるトレモロ
湿り気のあるアコギ、緩急つけてバシバシ叩かれるドラム、
ドイツ語で苦しげにガナルVo、囁くVo、ヴァイオリン等が絡む。


『Hexenwind』からは、ミステリアスな雰囲気漂う
ロック/アコースティックなアルバムを作っていたが、
今作では「ブラックメタルになる」と言われていたとおり、
太いギター・トレモロ、疾走ドラムが入ったブラックメタル展開。
そこへここ最近のヴァイオリンやアコギ要素等が入り、初期と最近の作風が見事融合。
音としては、『Her von welken Nachten』をより深化させた雰囲気とでも言おうか。
特にヴァイオリンが入ったことで、曲が初期より美しく、神秘的になっている。


ボーナスDemoEPに関しては、Demoということもあり
劣悪なシンフォニックブラックインスト音源となっている。
初期Arcturus、Emperor、Covenant辺りを彷彿とさせるだろうか。


そんなわけで、AgrypniやGeist、Nachtreich辺りの神秘的空気漂うブラックメタル
好みであったり、初期3枚の作品が好みで、
ここ最近ブラックメタルから離れた作品しか出ずに
敬遠しているファンも、本作は楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080526
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20070206
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20060601
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20060116
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20051231