■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Lifelover – Sjukdom

スウェーデン産鬱系ロック/ブラックメタル、2011年作。
写真は1000枚箱版。
CDの他に有刺鉄線や剃刀アクセ、パッチ、写真、注射器（未使用）等が入っている。
ドイツのProphecy Productionsよりリリースされた。
Hypothermia、Dimhymn等のメンバーが絡んでいる。

攻撃的、儚く・気だるい空気を伴って刻まれるロックなリフ、ソロ、
寒々しく悲しげなトレモロ、アルペジオ、
ミドル主体で時にノリノリで叩かれるドラム、
咽び泣くかのような絶望泣きVo、語り、中低音ガナリ、
寂しげなピアノ、暗い言葉を喋るSE等が絡む。

いつもどおりロックな展開と、絶望的な泣きVo等が絡む、
鬱系ブラックメタルを展開している。
『Dekadens』ではIXXI的な若干力強いリフを聴かせることもあったが、
本作でも「Homicidal Tendencies」「Becksvart Frustration」
「Totus Anctus」「Karma」辺りで耳にする事が出来る。
（ラスト曲の「Karma」に関しては、ラストに相応しくない
攻撃的な作品で、展開はどこかSlipknot辺りをも彷彿と。）
IXXIメンバーの影響だろうか、ギターが分厚い音質で前に出ているため、
以前よりもメタル色（というよりIXXI色）が増えた印象。
『Konkurs』+『Dekadens』と言った感じだろうか。
前EPではあまり入っておらず残念だった物悲しげなピアノは
結構な頻度で入ってきており、悶絶。
Kim氏の自殺を試みたが死に切れず苦悶しているかのような泣きVoも素敵。
自虐・破壊的衝動、希望の間を行ったりきたりするかのような作品。

そんなわけで、前EP等が好みであればもちろん、
ApatiやSkon辺りのロックな雰囲気の入った鬱系ブラックメタルが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

Odem - Rape Your God and Pray for Reprieve

ロシア産デス/ブラックメタル、2010年作自主制作CD。

不穏で寒々しく掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、
ズンズンリフ、ソロ、アコギ、
緩急つけてベチベチ叩かれるドラム、
ゆっくりと吐き出される低音デスVo、
宗教歌SE等が絡む。

ブラックメタル的寒々しく荘厳、不穏なトレモロ、
デスメタル的攻撃性あるリフ、
デスメタルな低音Voが合わさった楽曲を展開。
不穏なリフはDeathspellOmega等にも通じるだろうか。
リフに関しては、ブラックメタル的リフが多めなので、
デスVoアレルギーさえなければ、デスリスナーはもちろん、
ブラックメタル好きもいけるだろう作品。
似た雰囲気のバンドを探すとすれば、フランスのArkhon Infaustus、
本作でカヴァーもされているAntaeus、
カナダのMitochondrion辺りに近いだろうか。
音質も自主制作とは思えない良さ。

そんなわけで、上に挙げたようなブラックメタル要素のあるデスメタル、
デスメタル要素のあるブラックメタル等が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。