■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

アーティスト: Belphegor
出版社/メーカー: Nuclear Blast Americ
発売日: 2011/02/08
メディア: CD
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Belphegor - Blood Magick Necromance

オーストリア産ブラックメタル、2011年作。
Nuclear Blast Recordsよりリリースされた。

寒々しく荘厳、メロウに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、ソロ、
神秘的な中近東風リフ、デスメタル的な重苦しく刻まれるリフ、
緩急つけてドコドコ叩かれるドラム、
ウギャウギャガナル、ドスを効かせた低音デスVo(ドイツ語及び英語)、
薄ら被さるキーボード等が絡む。

いつもどおり、厳ついメンバー写真や背徳的なジャケ等からは
ちょっと意外にも思える、非常にメロウなトレモロ展開を、
デスメタル的攻撃的疾走・重苦しいミドル展開の中に
混ぜ込んだブラックメタルを展開している。
音質等を含め『Lucifer Incestus』以降の作品に近い。
似た路線のバンドを探そうかと頭の中を巡らせたが、
意外と彼等に似た音が出てこない。
疾走部分はポーランド産的勢いがあるが、
メロウな展開はドイツ、オーストリア産的湿り気。
挙げるとすれば後期Thunderboltや中期Behemoth、
初期Massemord・Furia辺りに辛うじて近いか。

そんなわけで、上に挙げたアルバム以降の作品が好みであれば、
本作も安心して楽しめるのではなかろうか。

Azazel/Goatmoon – Split

フィンランド産プリミティブブラックメタルによるSplit、2011年作。
フィンランドのWerewolf Recordsよりリリースされた。
前者はSaturnian MistやBlood Red Fogのメンバー等が、
後者は元Armourのメンバー等が絡んでいる。
Goatmoonは過去音源を2010年に再録音したもの。

Azazel

ささくれ立った音質で刻まれるオールドスクールな刻み、
寒々しいトレモロ、疾走展開とスロー・ミドル展開を混ぜ込むRawドラム、
中音域で力強くガナルVo等が絡む。

オールドスクールでドゥーミィーな展開を混ぜ込みながら、
進むプリミティブブラックメタルを展開している。
一方で「Werewolf Howling」のような、フィンランドらしい
寒々しさ満載の楽曲も収録。
Bathory等オールドスクール+SatanicWarmasterとでも言えばよかろうか。
他にもVritra、Forgjord2nd辺りが好みでも楽しめるだろう。

Goatmoon

ズンズンと勇ましく刻まれるリフ、
パンク/スラッシーにノリ良く刻まれるリフ、
ボコボコノリ良く叩かれるドラム、
ウギャウギャガナル、そこへ時折被さるクリーンVo
薄ら被さるオルガン風キーボード等が絡む。

初期のような極悪Raw音質ではなくなったものの、
フィンランド的哀愁を混ぜ込みながらも、
パンクやスラッシュ的ノリの良さを混ぜ込んで進むブラック。
特に良く効いたノリ良いBass、ドラム、哀愁交えたリフ、
テンション高く吐き出されるVoを絡ませた「Kunnia, Armageddon!」は悶絶。
こちらはHornaやBlutschrei、Hammer辺りが好みであれば、楽しめるのではなかろうか。

Oremus - Popioly

ポーランド産ブラックメタル、2011年作。
スウェーデンのTotal HolocaustとオーストラリアのAdverse Orderより500枚リリースされた。
Blaze of Perditionのメンバー等が絡んでいる。

ザラついた音質で掻き鳴らされる荘厳・寒々しく邪悪なトレモロ・リフ、
緩急つけてバコバコ叩かれるドラム、
ゆっくりと凄みのあるポーランド語ガナリVoを吐き出すVo等が絡む。

ジャケからもある程度雰囲気が伝わるかもしれないが、
スウェーデン産辺りに近い、邪悪で荘厳、ジメジメしたブラックメタルを展開している。
バンドで例えるなら、Dimhymn、Likblek、Orcivus、
Mortuus辺りに近いだろうか。
関連のBlaze of Perditionがポーランド的力強さのある
ブラックメタルだとすれば、こちらはより邪悪・背徳な雰囲気をより強くした感じといえようか。

そんなわけで、上に挙げたようなバンドやOfermod、Malign
辺りのスウェーデン産ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。