• Ascension - Consolamentum

ドイツ産ブラックメタル、2010年作。
ドイツのW.T.C. ProductionsよりLPが先行で500枚リリースされた、


荘厳で寒々しく鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ
テンション高く奏でられるソロ、緩急つけて叩かれるドラム、
中音域でガナルVo、囁くVo、ダークなキーボードなどが絡む。


基本今までの作品の流れを汲んだ、
荘厳さと不穏・不気味さが漂う
完成度の高いブラックメタルを展開している。
時折挟まれる引きまくりソロも、曲の盛り上げに一役買っており、格好よし。
同じくドイツのDark Fortress、Under That Spell辺りの、
メロウさとダークさが上手く合わさったバンドといえるか。
他にも邪悪なVo等からは、NED辺りのバンドが頭に浮かぶ。


そんなわけで、CDが近いうち出るらしいので、
敢えてLPを買う必要はないかもしれないが、
上記したようなバンドや前EPが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20101108


  • Ungod - In numele Metalului Est-European

ドイツ産プリミティブブラックメタル、2010年作。
元はドイツのOld Spirit Productionsより100本Tapeで
リリースされていたが、同じ年にIron Bonehead Productions/W.T.C. Production
より、300枚LPで再リリースされた。Mort、Baxaxaxaのメンバーが絡んでいる。
(ちなみにTape発売時、安メールで注文したら、紛失して泣きをみた嫌な思い出も)
結局Tapeが届かなかったので実際はどうだか知らないが、
metal-archivesと比べるとTape版とLP盤は曲順が違う、
LPはボーナス曲がIntro、Outro入れて4曲追加で入っている。



汚くザラついた音質で刻まれるオールドスクールリフ、トレモロ
2ビート等を交え緩急つけて叩かれるパカパカドラム、
中音域で汚めにガナルVo等が絡む。


基本復活前とほぼ同じく、Celtic Frost/Hellhammerや
同じドイツのSodom等から影響を受けたかのような、
オールドスクールリフを混ぜ込んで進む
汚く背徳的なブラックメタルを展開している。
ブラックメタルで言えば、Darkthroneの5th辺りに近いだろうか。
また東欧バンドにも影響を受けているようで、
初期Master‘s HammerやTormentor等に通じる怪しさもある。
邪悪に響き渡る生々しいVoも素敵。


そんなわけで、上に挙げたバンド、関連バンドが好みであったり、
過去作品が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080716