■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Deep-pression/All the Cold - Deep Cold PartII

前者ポーランド中心ダークアンビエント/鬱ブラックメタル、
後者ロシア産鬱ブラックメタル、2010年作。
メキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリースされた。

Deep-pression

不穏で暗く、そして寂しげに鳴らされるリフ、
ノイジーなトレモロ、暗く響き渡るキーボード、
ミドル中心で鳴らされるドラム、
同じく暗く囁くクリーンVo、ガナリ等が絡む。

暗く寂しい雰囲気漂う囁きとリフで進む
アンビエント要素の強い2曲と、
非常にジリジリノイジーながらも、後方では
シューゲイザー的儚げリフが印象的なブラックメタル1曲を収録。
2曲に関しては、彼等のアンビエント要素が強い楽曲や、
Nortt辺りが好みであれば、1曲に関してはSplit相手の
All the Cold等が好みであれば楽しめるのではなかろうか。
関連：
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20081221
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20081115
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080924
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080528
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20071118

All the Cold

儚く悲しげに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
ロック調にノリ良く鳴らされるドラム、
中音域でガナルVo、冷たいキーボード等が絡む。

ここ最近の作風である、シューゲイザー/ロックな要素を
ふんだんに取り入れた、悲しげなブラックメタルを展開。
どの曲も悲しく涙腺直撃。
そんなわけで、Lifelover等が好みであれば楽しめるのではなかろうかな3曲。
関連：
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100110
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090707
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090803

Circle of Ouroborus – Unituli

フィンランド産ヘンテコリンブラックメタル、2010年作。
自身のKuunpalvelusよりリリースされた。

気だるく、寒々しく、哀愁を漂わせながら鳴らされるトレモロ、リフ、
アルペジオ、ミドル主体でズタズタ叩かれるドラム、
気だるくやる気がまったく感じられない浮遊感あるVo、
若干ガナリ気味Vo等が絡む。

リフはブラックメタルの寒々しさや、シューゲイザー的儚さが
感じられる音だが、相変わらずVoはまったくやる気・生気無しの
独特さでアクは強いが癖になるダウナーサイケデリック/ブラックメタル作品。
Voが許容できれば、最近のシューゲイザーブラックメタル辺りが好きでも楽しめそうだ。
似た作品を探すとすれば、Nuit Noire、Forgotten Woods、
Joyless、Urfaust、関連バンドKey等だろうか。

そんなわけで、上に挙げたような気だるげな空気漂う、
ヘンテコリンブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。

Aura Saturnal - Temple of Lord Sathanas

フィンランド産プリミティブブラックメタル、2011年DemoTape。
フィンランドのGrievanteeより150本リリースされた。
Cosmic Churchのメンバーが絡んでいる。

適度にミステリアスに、そして寒々しく掻き鳴らされるトレモロ、
暗く薄ら哀愁漂わせるアルペジオ、
ズンズンと鳴らすオールドスクールリフ、
2ビートで疾走することもあるが基本スロー・ミドルなドラム、
ギャアギャアガナルVo等が絡む。

同じくフィンランドのVritra辺りを彷彿とさせる、
暗く不穏・ミステリアスなズンズンリフ・アルペジオに、
Horna等のフィンランドらしい寒々しいトレモロや等が時折絡む音を展開。
Cosmic Churchと比べ暗くミステリアスな要素が強め。
（これは暗く前に出ているBassのせいもあるかもしれない）
Hornaで言うと『Aania Yossa』に近いか。
暗いジャケ同様のジメジメ・ドロドロ、そしてそこへ
時折吹き抜ける薄らとした寒々しさ・哀愁が、
フィンランド産独特の怪しさを感じさせ、素敵。

そんなわけで、前作が好みであったり関連バンドが好みであればもちろん、
VritraやSinisterite、Horna等のレーベル繋がりバンドが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

Mitochondrion/Gyibaaw - Rituals of Transcendence / Liimk Halaayt

カナダ産デスメタル/ブラックメタルによるSplit、2010年作。
Siege Engine Recordsよりリリースされた。

Mitochondrion

荘厳さと暴力的勢いで突き進む
Morbid Angelなどを彷彿とさせる
いつもどおりの安心デス/ブラックを展開。
不安感を煽るような不気味トレモロもブラックメタル的怪しさがあり、格好よし。
Inquisitionのカヴァーを収録しているが、Voが完全デス声のため、
デスメタル化しているものの、これはこれで格好よし。
また、今回はダークアンビエント/ノイズ展開は抑えられている。

Gyibaaw

こちらもデス色の強い刻みや太い声だが、
Drudkhのカヴァーからもわかるとおり、
アコギや笛等を時折絡め、ペイガン/フォーク色も若干感じ取れる。
湿り気と力強さの加減がいい塩梅。

そんなわけで、どちらも過去作品が好みであればもちろん、
Arkhon InfaustusやProtal等のデスメタル色の強いブラックメタル、
MorbidAngel等のデスメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。