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- Agalloch - Marrow of the Spirit
アメリカ産Folk/ブラックメタル、2010年作。
通常盤はカナダのProfoundLoreより、
限定盤はドイツのVivaHateより2000枚リリースされた。
写真はVivaHate盤。
美しく、儚く悲しげに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
クリーンギター、アルペジオ、アコギ、
緩急つけて叩かれるドラム、
中音域でガナルVo、囁くVo、ピアノ、チェロ等が絡む。
『Ashes Against the Grain』辺りから、メロウなFolk要素を
残しながらもポスト・ロック的なアプローチを取り入れ始めたように
思うが、本作もその延長上といえる、ダークでメロウなFolkブラックメタル展開と、
シューゲイザー/ポストロックに通じる音を上手く合わせ展開する音を出している。
哀愁漂うギターは今まで以上に素晴らしく、涙腺直撃、寂しい冬景色が頭を巡る。
Wolves in the Throne RoomやOctorberFall、
Fen、Nahemah等のブラックメタルが好みな方から、
Katatonia等の鬱メタル、Jesu、Pelican等のシューゲイザー/ポストロックバンドが
好みの方まで、幅広く楽しめそうだ。
(ProfoundLoreやVivaHate物はそういったリスナーが被っていそうではある)
そんなわけで、今までの作品が好みであればもちろん、
上に挙げたようなバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。