• Tunes of Despair - The Process of Leaving

フィンランド/ハンガリー産鬱系ブラックメタル、2010年EP。
韓国のSolitude and Despair Musicより300枚リリースされた
Fornicatus、Dead等のメンバーが絡んでいる。


ジリジリした音質で悲しく、寂しげに掻き鳴らされるトレモロリフ、アルペジオ
ミドル主体でボコボコ進むドラム、
苦悶、泣き喚きVo、薄ら被さるキーボード等が絡む。


苦しみ等といった負の要素しか想起されない、
ジメジメ、鬱々としたブラックメタルを展開している。
似た路線としてはチェコのTrist、Happy Days、レーベル繋がりの
Lost Inside、中国のOrisinal Sin辺りに通じる鬱展開と言えるだろうか。
希望無し、絶望へ向かう道しかない厭世・自殺ブラックメタルで、
聴き終えたころにはジャケ同様の灰色の気分に。
(中ジャケでも腕を切りまくったメンバーが)
EPながらも収録時間32分と、ボリュームもある。


そんなわけで、上記挙げたようなバンドや、SMSリリース、
Pestリリース等の鬱音源が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090803