■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Inquisition - Ominous Doctrines of the Perpetual Mystical Macrocosm

コロンビア/アメリカ産ブラックメタル、2010年作。
ドイツのNo Colours Recordsよりリリースされた。

寒々しく荘厳で邪悪に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、
アコギ、ソロ、緩急つけて叩かれるドラム、
気だるげな呪詛Vo等が絡む。

いつもどおり、荘厳で邪悪、そして適度に哀愁をも感じさせる
ブラックメタルを展開している。
上記音に、いつもどおりの気だるくやる気が無い、
怪しさ極まる呪詛Voが絡むという、ファンならば安心のブラックメタル。
特に実験や新しい方向へと進むような事はしていないが、
完成度の高いブラックメタルで素敵。

そんなわけで、今までの作品が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

Lunar Aurora - Auf Dunklen Schwingen

ドイツ産アンビエント/シンフォニックブラックメタル。
1996年DemoTapeのブート。
Trist、Mortuus Infradaemoni、Nocternity等のメンバーが絡んでいた。

ミステリアス、寒々しく掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アコギ、
緩急つけてボコボコ鳴らされるドラム、
靄がかった神秘的キーボード、
ウギャウギャガナルVo等が絡む。

DemoTapeだからなのか、ブートだからなのか、
酷く篭っているものの、すでに『Weltenganger』、
『Seelenfeuer』辺りに通じるものを感じさせる。
神秘的なトレモロリフと、キーボードの絡みは、
音質劣悪とはいえ光っている。

そんなわけで、LunarAuroraファンであっても
キツイぐらいな音質ではあるものの、
彼等の作品、歴史に興味があれば、
買ってみてもいいのではなかろうか。
Cold Dimensionsから再発CD化されないからしら。

関連のNocternityを久しぶりに調べてみたが、
本当にこのバンド、メンバーが安定しないな。
新作はいつになるのかしら。

Lunar Aurora - Of Stargates And Bloodstained Celestial Spheres

ドイツ産アンビエント/シンフォニックブラックメタル、1999年作。
今は亡きドイツのKettenhund Recordsよりリリースされた。
Trist、Mortuus Infradaemoni等のメンバーが絡んでいる。

寒々しく神秘的、適度に儚げなトレモロ・リフ、アコギ、
緩急つけて叩かれるドラム、冷たく神秘的なキーボード、
ウギャウギャガナルVo、雷鳴SE等が絡む。

基本前作『Seelenfeuer』の延長的作品と言える、
独特の個性光る神秘的ブラックメタルを展開している。
全体的には次作『Ars Moriendi』と『Seelenfeuer』の間な音とでも言えばよかろうか。。
まだこの頃のキーボードはアンビエントと言うよりも、
Emperor等のシンフォニックブラックに影響を受けたような音作り。

神秘的でどこか悲しげ・寂しげな雰囲気もあるキーボードが印象的な
「Die Quelle Im Wald」、「Verwesung」、「Der Leidensweg」、
アコギとピアノ・キーボードが印象的な（ブラックメタル曲としては）ラストとして
相応しい「Sternenblut」等は特にお気に入り。

そんなわけで、これ以前の作品や、次作『Ars Moriendi』、
Voが関係していたNocternity辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。

この作品を除いて全てのアルバムが再発されているのだが、
レーベルが存在していないこの作品のみ、まだ再発されていない。
マスター音源等が無いのだろうか？それとも彼等は再発もしたくない
気に入らない作品なのだろうか？はたまた契約上の問題か。
Cold Dimensionsからリマスター再発されないのかしら。