■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Drowning the Light - Catacombs of Blood

オーストラリア産プリミティブブラックメタル、2010年作。
本人のDark Adversaryよりリリースされた。
Baal GadrialやAtra Sacramentum（Atra）、Toil等のメンバーが絡んでいる。

チリチリジリジリした砂嵐音質で掻き鳴らされる寒々しく哀愁漂うトレモロ・リフ、
アコギ、緩急つけボコボコ生々しく叩かれるドラム、
ウギャウギャ粘っこくガナリ喚くVo、
ピアノ(Lebensessenzの人が絡んでいるようだ)・キーボード等が絡む。

ここ最近の路線同様、Rawな音質に哀愁漂うトレモロ・リフ、
フィンランド的寒々しさ溢れる疾走展開等を混ぜ込んだ
ファンならば安心のブラックメタルを展開している。
鬱系ブラック的悲しさと荒々しく寒々しい展開が良い塩梅で相変わらず格好良し。
フィンランドのSatanic Wamaseter等から影響を受けているのだろうが、
本作ではフィンランド的ノリのよさはあまり入っておらず、哀愁・寒々しさ多め。
他に似た路線を探すとすればフィンランドのBaptism、オーストラリアのBaal Gadrial、
Eternum、Orrery、Woods of Desolation辺りだろうか。

そんなわけで過去作品、特に『The Serpents Reign』以降や、
上に挙げたようなメロウなプリミティブブラックが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。

Gra – Helfard

スウェーデン産ブラックメタル、2010年EP。
ギリシアのSonicdeath Armageddonよりリリースされた。
Domgard、Cursed 13等のメンバーが絡んでいる。

ジリジリした音質で掻き鳴らされる寒々しく暗いトレモロ・リフ、
パコパコ緩急つけて叩かれるドラム、
スウェーデン語でギャアギャアガナルVo等が絡む。

スウェーデン産的暗さを内包しながら、寒々しく進む
ブラックメタルを展開している。
路線としては関連バンドDomgardに通じるものがあるが、
こちらは若干暗めな雰囲気が強いだろうか。
Cursed 13とDomgardの間とでも言えようか。
初期のOfermodやMalign的な雰囲気も感じられる。

そんなわけで、上に挙げたようなバンドやSvartrit辺りの
暗さ漂うスウェーデン産ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。