■ - （FUTANARIイイ(・∀・)！）酒くれ日記(Sakekureイイ！(・∀・)）

Finnentum/Eternum - Oath of Defiance

フィンランド、オーストラリア産ブラックメタルによるSplit、2010年作。
自主制作盤としてリリースされた。
前者にはHorna等のメンバーが絡んでいる。

Finnentum

ズンズンノリよく鳴らされるリフ、ソロ、
ミドル主体で叩かれるドラム、
力強く歌われるクリーン気味Vo等が絡む。

今までの作品では、曲によってフィンランド的寒々しい雰囲気も感じられたが、
本作では全てズンズンノリよく進む、パンク・ロック的楽曲となっている。
元々NS風味だったが、本作は全編初期Absurdぽくなった感じ。

Eternum

寒々しく哀愁漂うトレモロリフ、
パコパコRawな音質で叩かれるドラム、
ウギャウギャガナルVo等が絡む。

以前の作品同様、最近のDrowning the Lightから影響を受けたかのような、
哀愁漂うプリミティブブラックを展開している。
あちらはフィンランド的寒々しさも感じられるが、
こちらはあまり感じられないのが違いか。

そんなわけで、前者は以前の作品のパンク的な楽曲が好みであれば、
後者は以前の作品やDrowning the Light、Baal Gadrial等が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。

Aborym – Psychogrotesque

イタリア産インダストリアルブラックメタル、2010年作。
元Emperor等のメンバーが絡んでいる。
フランスのSeason of Mistよりリリースされた。

荘厳・寒々しいトレモロ、ザクザク刻まれるリフ、ソロ、
緩急つけてバカバカ叩かれるドラム、
中音域でガナルVo、暗いトーンで歌われるクリーンVo、語り、
ウニョウニョ鳴るキーボード、Sax等が絡む。

基本前作の延長と言える、人力に重点を置いたインダストリアル色の
若干あるブラックメタルとなっている。
若干テクノな部分があるとすれば、後方でウニョウニョ鳴り響くキーボード、
時折被さるインダストリアルなビートか（8,9はもろにテクノ曲）。
2ndから3rdまでと比べるとかなりテクノ部分が抑えられているが、
かわりにFaustのドラムが前に出て、これはこれで格好良し。
路線としては最近のAbigorにも近い路線と言えようか。
前作から出るまでに時間がかかったが、その割にトータルタイム35分程度と、
若干物足りなさがあるのが難点。（そしてラストの無音は余計）

そんなわけで、2ndから3rd辺りの打込み全開テクノブラックを
期待して聴くと肩透かしかもしれないが、前作や上に挙げたような
ブラックメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

関連：
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20060308