• Gortauru - Primitive Metal

韓国産プリミティブブラックメタル、2003年DemoTape。
(ジャケットには「this is no black metal」と書かれているが。)


ジリジリチリチリした音質で邪悪に、ミニマルに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
ペチペチこれまたミニマルに鳴らされる(多分)打込みドラム、
呪詛のように呻くVo等が絡む。


ジャケの雰囲気等から、Black Legionsな臭いがプンプンするが、
音の方もそちらを彷彿とさせる荒々しく、邪悪に進む展開。
ただ、あちらよりミニマル、War分が多めな感じだろうか。
Von等にも近いかもしれない。
VoもAttila系呪詛で胡散臭い雰囲気満載、素敵。


そんなわけで、上のような地下極悪プリミティブブラックメタル
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

  • Lifeless Within/Negative or Nothing/Fliegend - Amtrivalent

チリ産鬱系ブラックメタルによるSplit、2010年作。
韓国のMisanthropic Art Productionsよりリリースされた。

  • Lifeless Within

チリチリジリジリした音質、適度にロックなリズムを入れて
鳴らされる切なく儚いトレモロ・リフ、アルペジオ
ミドル主体で叩かれるドラム、
気だるげなクリーンVo、語り、泣き喚きVo等が絡む。


前作よりも切ないクリーンギターが印象的に前に出た
鬱系ブラックメタルを展開している。
路線としては最近のHypothermia等に近いだろうか。

  • Negative or Nothing

気だるく、暗く鳴らされるチリチリジリジリしたリフ、アルペジオ
ゆったりと鳴らされるドラム、
遠くのほうで響き渡るガナリ等が絡む。


疾走感はないものの、初期Shining辺りを彷彿とさせる、
暗く陰鬱なリフが印象的なブラックメタルをやっている。
ShiningをDoom寄りにした感じとでも言えばよかろうか。
Nortt辺りにも近いかもしれない。

  • Fliegend

チリチリジリジリした音質で陰鬱に鳴らされるリフ、アルペジオ
スロー・ミドルテンポでペチペチ鳴らされるドラム、
泣き喚くVo等が絡む。


初期Hypothermia、Kyla等を彷彿とさせる、
チリチリ音質、陰鬱リフで進むブラックメタルを展開している。
「Laetus」はもろHypothemiaな雰囲気だが、
「Patru Noapti」は若干疾走感があり、シューゲイザー的雰囲気も感じらる。
録音時期が違うのだろう。


そんなわけで、どれも南米産とは思えない暗く、陰鬱な空気満載の
ブラックメタルを展開しているので、上記したようなバンドや、
関連レーベル(Self Mutilation Services、Insikt等)音源が
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。