■
- Nahual - Massive Onslaught from Hell
ペルー産ブラックメタル。
元は2004年にメンバーのMagistellus infernal prodよりリリースされたが、
その後ボーナスリハ音源を追加して、スペインのOniricよりリリースされた。
スラッシーな刻みリフ、ズルズルとしたリフ等、
スラッシュ/オールドスクールデスなリフを混ぜ込んだ、
南米産らしい熱いブラックメタルをやっている。
リハ音源も篭っており音質は悪めだが、
基本同じ流れで格好胡散臭良し。
路線として音質含め、関連のHadez、同じくペルーの
初期〜中期Anal Vomitと言った感じだろうか。
関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100708 http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20050919 (CD盤)
- Benighted in Sodom - Hybrid Parasite Evangelistica
アメリカ産鬱系ブラックメタル、2010年作。
ロシアのSolitude Productionsよりリリースされた。
冷たく、陰鬱に、アンビエントな雰囲気を持って掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
アルペジオ、アコギ、ミドル主体でボコボコ叩かれるドラム、
中音域でゆっくり吐き出されるガナリVo、
靄がかったキーボード等が絡む。
前作『Plateau Σ: The Harrowing』の流れを汲んだといえる、
全体的に陰鬱にゆったりと、そしてアンビエントな展開を混ぜ込んで
進む鬱系ブラックを展開している。疾走展開は無い。
音の質感等から、中期のXasthur辺りをも彷彿とさせるだろうか。
ただ、あちらはVoがギターの中に溶け込んだような感じだったが、
こちらは割と前面に出てくる。
そんなわけで、Xasthur、Impavida等の
アンビエント・鬱系ブラックメタルが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。
関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100427
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20100114
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090205
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20081109