• Arckanum - Sviga Lae

スウェーデンブラックメタル、2010年作。
スウェーデンのRegain Recordsよりリリースされた。
Sorhinのメンバーが絡んでいる。


ズンズン刻まれるオールドスクールなリフ、
寒々しく掻き鳴らされるトレモロ
緩急つけてベチベチ叩かれるドラム、
スウェーデン語で怪しくガナルVo、
不穏なSE等が絡む。


ここ最近のShamaataeさんは、制作ペースが早いが、
前作と前々作をを合わせたかのような、
オールドスクールリフと寒々しいトレモロ
そして呪術的雰囲気のある怪しいガナリVo等が絡む、
格好良いブラックメタルをやっている。
似た怪しさを持つバンドとしては、同じくスウェーデン
WulkanazやPanphage辺りが挙げられるだろうか。


音質に関しても、ブラックメタルではメジャーなRegainから
出されているということで、音圧もあり、かといって良すぎることもなく、
ブラックメタルとして丁度良いバランス。


そんなわけで、ここ最近の音源が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。


関連:
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20090616
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20081122
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20080720
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20071020
http://d.hatena.ne.jp/hellkult/20070812


  • Black Cilice - Morbid Esoterism

ポルトガル産プリミティブブラックメタル、2010年EP。
オーストラリアのZinarthan Productionsより150枚リリースされた。


高音部分を際立たせた耳障りなトレモロリフ、
緩急つけてベシベシシャンシャン叩かれるRawドラム、
遠くのほうから響き渡るギャアギャア喚きVo等が絡む。


今までの作品よりもさらに耳障りな音となった、
Rawでノイジープリミティブブラックメタルとなっている。
基本ミニマルでRaw極まりない展開だが、
目指すのは後期Xasthurと言った感じを受ける。
他にも、不気味な雰囲気はStriborg辺りに通じるだろうか。
ノイズ音楽を聴いている時のような陶酔感が味わえる。


そんなわけで、過去作品、上記に挙げたようなバンドや、
Black Putrescence、Akitsa、
Flooded Church of Asmodeus辺りのノイジーブラックメタル
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。